−なぜ土木の仕事を選びましたか。

五十嵐富夫さん(以下、五) 高校は村上桜ヶ丘高の商業科に通っていて、“将来就きたい仕事”のような展望は漠然としていて、「少しでも給料のいいところ」くらいにしか考えていませんでした。すでに結婚していた三十代、中越地震のころに入社して現在に至ります。

伴田和孝さん(以下、伴) 中条工業高校に通っていましたが、進路についてはまったく何も考えていませんでした。最近の若い世代のように“地元を離れるか残るか”ということすら考えていませんでした。

長谷部伸一さん(以下、長) 朝日中学校、村上桜ヶ丘高校林業科と進み、卒業後入社しました。24年目になります。志望動機は、せっかく高校で学んだ専門性を少しでも活かせそうだったからです。早く車に乗りたかった、という気持ちもあったかもしれません。

 

−業務の中で大変なことは。

 道路などを手掛ける場合は、現場周辺の住民の方々や事業所のみなさんとの調整に、当然ですが気を遣います。また、自然相手ですので工事がはじまってから判明する土質などに苦労することもあります。

 天候は気になります。現場が山林ならなおさらです。協力業者のものでしたが、以前、落雷で作業車両が廃車になったこともありました。土を掘り起こすと思いもよらないものが出てくることもあり、驚くこともまれにありますよ。

 海では波や天候で船が出せないこともあります。2週間もの間、状況が変わらないことも。作業内容と工期の兼ね合いがむずかしい場所や時季があります。

 

−チームプレーで気をつけていることは。

 いいものを、安く、早く、が肝心。そのために段取りをきちんと行う。全体のバランスで管理することが不可欠です。

 工事内容ごとに担当を決めて、しっかり分担することが円滑に工事を進めていく基礎になります。

 

−面白いと感じる点は。

 大きなものが出来上がっていく過程、0が100になる様子を見ることができるが面白いです。

 工事している最中は必死でも、自分が担当した現場は十数年経っても覚えていたりします。面白い、というのは少し違いますが、中越地震後の現場へ入ったことは、今でもよく覚えています。

 

−社内行事はどうですか。

 社員旅行などは、普段一緒に仕事をする仲間や、部署が違うのでなかなか会わない仲間と楽しい時間を過ごせるのがうれしいです。

 

−休日の使い方は。

 無趣味ですが、山菜採りや釣りは好きです。現場が山、海、川だと仕事終わりや休憩時間も楽しみがありますね。また、現場が予定通りうまく進行していれば、休日も予定通り取れます。

 釣り、ロードバイク、B M X、スノーボード、ウェイクボードといったアウトドアスポーツが好きで楽しんでいます。やりたいことはいっぱいありますよ。

 子どもも社会人となりましたので、洗車するくらいですかね。ビールは好きなので、いつもおいしくいただいています。